Chapter Text
「…………マイケル。」
暗い穴の底から見上げて、ローリーが声を振り絞って呼びかけても、マイケルは脇目も振らずに瓦礫をかき分け続けていた。
「マイケル、マイケル…。」
ローリーを押し潰した瓦礫を片っ端から投げ飛ばしているのだろう、狭い鉄筋の間から見える彼の肩は激しく上下して、がらがらと崩れ落ちる騒音が続いている。ローリーの顔にもコンクリートの粉塵が降り積もっていく。でもいくらマイケルの化け物じみた力と執念でも、崩れ落ちたビル1階分のフロアを払い除けるのは無理だろう。
やがて彼とローリーを隔てる歪な鉄柵の隙間から、マイケルの腕が伸びてきた。ローリーの首の上10センチの空中で止まった5本の指の間は極限に広げられて、細かく震えていた。彼女はその大きな手をぼんやり眺めながら、殺そうとする手と助けの手は見分けがつかないものなのね、と思った。でもこんなに必死に獲物を逃すまいとする彼の努力も、ローリーの40年に渡るマイケルへの対峙も全て無駄に終わる。ローリーの背後から胸部に突き抜けたガラスの切先が、もうすぐ彼らを永遠に隔ててしまう。彼女は血を失っていく自分の身体が少しずつ冷えて、死んでいくのに必死で抗った。
くそっ、こんなに至近距離なら、絶対に額を撃ち抜いてやるのに。ただマイケルに見られながら死ぬなんて。
ローリーはマイケルの指先から腕へ、腕からマスクへと視線を流して、腕を差し伸べる彼の後ろの、暗い空間に目を向けた。警察車両に消防車、幾台ものサイレンのコーラスが鳴り響き、銃撃の硝煙と土煙が混ざり合って白く立ち込めている。その煙は時折ちらちらと、青と赤のヘッドライトを照り返して明滅した。ひたすら手を伸ばすマイケルの窪んだ眼窩は、波間に沈み消える大切な物を悼むように、奇妙に悲しげだった。
マイケルが隙間から腕を引き戻して、ゆっくりと横を向いた。彼の横顔は何かを探るような素振りで、しきりにローリーとその何かとで忙しく視線を行き来させた。
ローリーは眉を潜めた。警官か誰か近づいて来ているのかも知れない。ああ、これはひょっとして、彼は私を諦めて、ここから逃げようとしてるのかしら?それは絶対に駄目、マイケルをここに残したままではいけない。
だって彼はーーー。
私の獲物なのに。
「マイケル。」
何度かめの呼びかけで、ようやく彼はローリーに視線を戻した。マイケルは怒りに満ちた荒い呼吸で、全身が獰猛な肉食獣のように張り詰めていた。
「私といて…。」
ローリーの弱くかすれた懇願はマイケルには聞こえなかったのか、彼はまた何かに気を取られて目をそちらに向け、聞き耳を立て始めた。ハドンフィールドの夜にマイケル以外の何が潜むというのか、ローリーには、彼の肩がぶわりと異常な怒気と殺意を孕んで、今までの倍にも膨れたように見えた。
「マイケル、聞いて、お願いよ。このまま私と一緒にいて。そしたら…そしたら私を殺させてあげる。」
はっとしたように、彼のマスクの黒い眼差しがローリーに戻ってきた。怒りに震える肩はぴたりと動きを止めて、彼を覆っていたどす黒い緊迫が霧散していくのがはっきり見てとれた。
いきなりおぞましい吐き気が込み上げて来て、ローリーは自分の赤黒い血をごぼりと喉から零した。ガラスに貫かれた上半身もコンクリートにへしゃげた脚も動かせず、ローリーは喉の奥に溜まる血に咽せて咳き込み、苦しみながらどろどろの血塊を吐き出し続けた。
きつく閉じていた目を開けた時、ローリーはマイケルがもう一度腕を伸ばして、今度は彼女の胸の上に指を漂わせているのを見た。
服の下の、内側から押し上げて尖った硬い部分を中指の先がなぞり、彼女の胸の中心を突き破るガラスを見つけ出した。マイケルはその血で滑る尖った切先を摘もうと、鉄筋の隙間にぐいと片腕をねじ込んだ。彼が破片に触れた途端の凄まじい激痛にローリーがうめき声をあげるのと、彼自身のうめき声が重なった。
ガラスが彼の指を傷付けて、切先を伝わって彼の血がローリーの胸に流れて落ち、染み込んでいった。
「…これは、抜けないの。背中から刺さってるのよ。私はもうここで死ぬしかないけど、あんただってそう。もうじきに警官も大勢集まってくる。撃たれて死ねないんだったら、また病院に閉じ込められて、今度は一生出られないまま死ぬのよ。なら、今日ここで、私と一緒に逝かない?」
呼吸一つせずに聞いている間も、彼の指はガラスの切先を推し量るように撫で続けていた。なぞる動きに合わせてずきりずきりと痛む胸に、だんだんローリーの意識が遠のく。目の奥が暗く霞んで、見えるものが輪郭を失っても、ローリーは同じ言葉を繰り返していた。
「…お願いマイケル、私で最後にして。あんたの最後の犠牲者。
ねえ、私をあんたのファイナルガールにしてよ…。」
マイケルの指が止まった。
ローリーが細く目蓋を開けると、伸ばされた指先は彼女の胸元そのままに、彼はただ静かにローリーを見つめていた。彼の古びて焼け焦げたマスクは、外のライトに照らされてか、はるか昔、ハロウィンの夜に浮かび上がった蒼白を取り戻していた。
こんなに2人で見つめあったのは、40年前の高校の教室以来だった。窓の外で立ち尽くす白いマスクの、黒い黒い眼の奥でさらに暗い何かが燻るように、ひたすらローリーに向けられていた。17歳のローリーはそれが何かも分からず、恐れ知らずにも見つめ返してしまった。
彼の首はあどけなくゆっくりと傾けられ、懐かしむように、愛おしげにローリーを眺めた。まるで幼い子供のような仕草に、ローリーはかつてのベビーシッター時代への懐かしさを覚えた。不意に昔の記憶が鮮明に戻ってきて、彼女はマイケルの家の前でトミーと話した事を思い出した。ブギーマン、マットの下の鍵、それからとても好きだったあの歌。
気がつけば、ローリーの唇から歌がこぼれていた。ひゅっと、マイケルが短く息を飲んで、黒く切り取られた目がちらりと光った気がした。
ふたりっきりならいいのに…あなたを抱きしめたい…もっと近くに…
ローリーの血と吐瀉物で焼けた喉からはしわがれた呟きがわずかに漏れるだけだったが、それでもマイケルが聞いているのが分かった。彼がふうううっと息を吐く音は長く震えて、まるで恋するものの溜息のようにローリーの耳に届いた。
ひょっとして彼も知ってる曲だったかしら?一心に耳を傾けるマイケルの白い顔を見つめながら、ローリーは我知らずにくすりと笑った。ローリーのこぼす血まみれの笑みを見てマイケルは一層右左にと首を傾け、彼女の音の無い歌を称賛した。そして、満身の力を込めて、彼女を閉じ込めているコンクリートと鉄筋の檻の隙間に右肩を捻じ込んだ。マイケルの肩の腱がみちみち音を立てて千切れる音と、骨の折れる音、ローリーの喘ぐ声が合わさった。ようやく届いた彼女の胸のガラスの破片を一気に引き抜くと、ローリーは声のない悲鳴をあげながら全身を痙攣させた。
やがて彼女の身体が力を失い、虚空を凝視した瞳が光を失っていくのを見届けて、マイケルは最新の注意を払って、使い物にならなくなった片腕を瓦礫の隙間から引きずり出した。彼の中指の半ばまで、ガラスの破片の切先が刺さってぶら下がっていた、それをマイケルは左手に残った3本の指で抜いた。
ローリーの胸をえぐったナイフのように長いガラスは、彼女の体温で柔らかく暖かかった。マイケルはしばらくその刀身を握って温もりを名残り惜しんでいたが、最後にもう一度、暗い穴の下で事切れた血塗れのローリーをじっと見つめて…首を傾けた。そしてガラスの切先を、全身全霊の力を込めて、彼自身の首に突き立てた。
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かさり、かさり、かさり、何かが擦れる音が小さく聞こえる。あれは葉音?
ローリーは半ば夢心地で、乾いた音に耳を傾けた。木の葉の微かなざわめきは、ローリーの耳の奥でさらにひっそりと囁きかけてきた。
ーーー叶えてあげる。
…何を?
ーーーファイナルガールにしてあげる。
…何のこと?…ああ、さっきの。あれはふざけて言ったのよ。私、どう見てもガールって歳じゃないでしょう?
風に煽られたのか、木の葉が一層ざわめいて、ローリーにひそひそと笑いかけてくる。
ーーー大丈夫よローリー、彼、貴女は40年前とちっとも変わってないって。
…彼?誰のこと?
秋の終わりの冷たい風が吹き付けて、ローリーは身震いした。そして身を縮こまらせて、自分の足先がゆらゆら揺れていてるのに気がついた。彼女の身体は規則的に緩く揺れていて、ひんやりとした空気が染みる中で、彼女の身体の片側だけが暖かい。彼女の横顔を絶えずかすめるものがあって、それは何か固い生地のようだった。ローリーは微かに煙の匂いを嗅ぎ取って、震える目蓋を開けた。
暗い夜の中、霧で霞む目の先にすぐさま、マイケルの白いマスクが見えた。彼の横顔は殆どローリーと同じ高さで、彼女の身体の上下の揺れに合わせて、生身の首の境目をマスクの縁がこすっていた。まだぼんやりする意識で、ローリーは自分の体に目を落とした。ジーンズを履いた脚はぴったりマイケルの溝落ちに寄せられていて、太腿と背に回された腕は、薄いシャツ越しに暖かかった。彼女を抱いてどこかに向かうマイケルの、迷いない歩みに合わせて、彼の服の襟がローリーの額をくすぐった。彼女は目を瞬かせた。
マイケルがいるって事は、じゃあこれはいつも通りの悪い夢で、何もおかしなところはないわね。
彼の幅広い肩にまた頬を寄せて、ローリーは夢うつつに目を瞑った。マイケルの足元に、木の葉を踏んでかさかさ鳴る音がずっと付いて来る。きっと森の中を歩いているのだろう。寄せるまどろみの中で、愉快げな笑い声が耳の奥で響いた。
ーーー彼、貴女と一緒に行ってあげるんだって。
…どこに?
ーーーお願いされたんだって。
…なにを?
ざああっと一斉に枯葉が舞う。哄笑と共に、がさがさとローリーの髪にまとわりついて顔を引っ掻く枯葉は硬く尖って、それが何か蜘蛛の脚の無数の毛を連想させた。
突然、ローリーの胸が酷く傷んで、彼女は顔をしかめた。絶えきれず、きつく瞑った目の奥の先に、何かがうっすら見えてきた。会ったことのない金髪の女性2人が泣きながら、自分にしがみついて叫んでいる。映像だけが流れて、声は全く聞こえてこない。でも彼女たちは、ずっと同じ言葉を繰り返しているようだった。
どくりと大きく心臓が跳ねて、あまりの自分の心音にローリーは吃驚して目を開けた。
ローリーの顔のすぐ近くに、彼女を覗き込むマイケルの黒い目があった。目線だけは動かずにじっとローリーを見据えていても、彼はローリーを抱いたまま歩き続けていた。先ほどよりも歩みが早まり、ローリーの感じる身体の揺れも、マイケルの呼吸が漏れる音も大きかった。彼の苛立った様子の吐息は、うめき声にも似ていた。
おかしな心音はまだ続いていて、自分の胸はどうしたのかと訝しんだローリーは、心臓に掌を当ててみた。途端目の眩むような衝撃が心臓を直撃して、ローリーは悲鳴を上げて首をのけぞらせた。目の奥で、真っ白なライトを背にして、2人の女性はまだ叫び続けていた。1人はローリーの母親ほどの年齢で、もう片方はローリーと同じ高校生くらいに見えた。今度は彼らの言葉は途切れ途切れに、雑音混じりに聞き取る事が出来た。
「…マ。」
「おば……。」
誰だったか思い出せないが、ローリーは確かに2人を知っている気がした。なんだかとても懐かしい気がする。学校にあんな子いたかしら?いえ、それともあの人たちとは今から会うのかしら、多分40年後…?
混乱したローリーの意識をめまいが襲ってきて、ぐらぐら揺れる視界は、ライトの明かりを失って暗闇へと引き戻された。
また気がつくと彼の腕に戻っていて、マイケルは立ち止まってローリーをじっと眺めて、横抱きにした彼女の首を後ろから掴んで揺さぶっていた。息苦しいほど強く掴まれている訳ではなかったが、マイケルの指が素肌に触れているだけでローリーの不安はいや増した。ローリーの胸は昂ってはいたが、どくん、どくん、どくんと彼女に聞こえる恐ろしいスピードの血流は今にも鼓膜を突き破る勢いだった。
これはいつもの悪夢ではないの?
何故私はマイケルの腕の中にいるの?
何故私は彼と殺し合ってないの?
首にかかるマイケルの手首を掴んで力任せに引き剥がそうとしても、彼の木の幹のような太い腕はびくともせず、もがいて逃れようとするローリーの脚と首を簡単に押さえ込んだ。
「………離して!」
彼女から片時も目を離さなかったマイケルが、ふいに彼女の胸元に目を落とした。
いきなり視界が真っ白に覆われ、凄まじい衝撃がローリーの全身を貫いた。身体中の血が沸き立ち、自分の背中に落雷が落ちたのだと錯覚した彼女は、心臓と肺が爆ぜる恐怖と苦痛に襲われて、目を見開いた。ローリーの背は弓形に跳ね上がった。
「ーーーー!!!!!」
跳ねたローリーの背中はドスンと担架の上に落ちた。今しがた経験した胸と肺の痛みなど消し飛ぶほどの激痛が、身体中の神経をぐちゃぐちゃに駆け巡っていた。
「ママ!!」
「おばあちゃん!!」
苦痛に焼け焦げる脳が、かろうじて2人の泣きすがる声と、ピッピっと電子音を聞き分けた。あまりに細くしか開かない目蓋を懸命にこじ開けて、全身の痛みを堪えながら、ローリーは愛する彼女達に手を伸ばそうとしたが、自分の身体の何一つ動かせなかった。照らす真っ白なライトが眩しく、白衣のスタッフや警官が何人か、慌ただしく走っていった。取りすがって泣いていた2人は、ローリーの僅かに開いた目に気が付いて、歓喜の叫びをあげて、また止めどなく涙を零した。ずっと泣いていたのだろう、2人とも目も顔も真っ赤になっていた。
そんなに泣かないで。大丈夫よーーー。
ローリーの震える唇が彼女達の名前を形取って、薄く開かれた。
「ーーーー・・・。」
しっかりとローリーの唇を塞ぐものがあって、彼女の言葉は飲み込まれてしまった。唇に押し付けられた霧の湿り気と、微かな煙、ラテックスの匂いがローリーの胸をいっぱいに満たした。
ぱちりと目を覚ました彼女が、再び夜の森で最初に見たのは、マイケルのどこまでも黒い眼差しだった。ローリーの頬にマスクの鼻先を擦りつけて覗き込む目の深いところに、かつて彼女が見た淡い憧憬と暗い欲求がよじれて混濁していた。
突然の接近にぎょっとしたローリーは息を呑んで、咄嗟にマイケルの胸を両手で強く押した。だが脚と背に回った腕にきつく締め上げられて、身体をよじって逃げる間もなく、覆い被さってきた無表情なマスクの口が、不用心に開いたローリーの唇を割って入った。
ゴム製のマスクはローリーの舌に、子供の慕わしげなキスと、堰を切った飢えたキスの両方を味合わせた。
マイケルの胸に押し付けたローリーの掌の下では、彼の鳴り響く心臓が踊っていた。感じる鼓動はどくりどくりと脈打って、気違いじみた速さで流れるローリーの血潮と共鳴していた。
名残り惜しげに唇が離れても、息も絶え絶えなローリーの心を探るように、マイケルは決して彼女から目を逸らさなかった。彼の暗い途方もない執心はローリーを責め立て、愛憎を塗り込めた黒い目で絶え間なくローリーに語りかけた。
ローリー、思い出して。
そして他は思い出さないで。
ローリー、君は約束した。
腕の中のローリーにすがり付くマイケルの首が、答えを待ち侘びて傾いた。いつしかあれほどうるさかった心臓の音も止み、二人を包むのは森の枯葉のせせらぎだけになった。ローリーの肩にそっと顔を寄せて、彼女をもっとずっと近くに抱き寄せたマイケルの弱々しいう呻きに、彼女はあの歌を思い出した。
…二人っきりなら良いのに…貴方を抱きしめたい…
ローリーが静かに歌い出すと、彼女に覆い被さるマイケルの肩がびくりと震えて、恐る恐る、少しずつ顔を上げた。恐ろしいマスクの黒く切り取った目が、ローリーの目にそれはそれは心細く映った。
ローリーの脳裏に一瞬だけ、茶色に焼け焦げたマイケルのマスクが浮かんだが、それがいつの事だったかは思い出せなかった。その記憶の中で、ひとつだけ、はっきりと覚えていた。
「…そう、そうだったわね、約束したんだったわ…。マイケル、私と一緒に行ってくれる?」
ローリーの今一度の大切なお願いに、マイケルは右に左に何度も大きく首を傾けて、無表情のマスクにとびっきりの笑顔を溢れさせた。
どうして彼がそんなに喜んでくれているのか不思議で、ローリーは彼のマスクの表面に人差し指をなぞらせた。そのまま顎の下を掌で包んでやると、滑らかな白い顔の下で、マイケルは動物の甘えるように喉を鳴らした。
「おかしいわね、あんたにこんな風に触る日が来るなんて…え?私達どういう関係だったかしら…?マイケル……?」
眠りがローリーの心を、霧のように濃く包み込んでいった。
ーーー貴方達のために特別な場所を用意したの。
誰かが囁くと共に、ローリーの記憶と意識は深く深く沈んで、眠りに落ちる最後の瞬間まで残ったのはいつも通り、自分を見つめ続けるマイケルだった。
2人が歩き続けた、暗い何処でもない場所の先に、赤い荊の茂みがうねり立ち上がり、幾重にも層をなして一本の道を創り出した。蠢く荊は巣を張る蜘蛛の足のように、獲物を待ち受けていた。
マイケルは暫く、真っ暗な向こうに新しく続く道をじっと眺めていたが、やがて腕の中で眠るローリーの額に静かにお休みのキスを落とした。
そしてローリーが一緒に行きたいと願ってくれた、この世ならぬ世界に踏み行った。
『2人っきりでいたいって歌ってくれた綺麗なローリー、
自分を殺していいって言ってくれた優しいローリー。
ローリー、ずっと一緒にいてあげる。』
