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Character:
Additional Tags:
Language:
日本語
Stats:
Published:
2026-05-17
Words:
588
Chapters:
1/1
Kudos:
1
Bookmarks:
1
Hits:
34

惑星散歩:ターレスの尻尾が触れる夜

Summary:

A quiet night aboard the ship.
Turles sleeps with his back turned,
but his tail finds you every time you return.

Work Text:

船の振動は、
眠りを揺らさない程度の低い音で続いている。

ふっと目が覚めた。
喉が少し乾いている。

……喉乾いたな。水。

体を起こそうとしたとき、
足首にやわらかい温度を感じた。

ベッドの中でそっと触れると、
ターレスの尻尾がゆるく巻きついていた。

ターレスは背を向けて眠っている。
その背中は大きく、寝息は深く、
夜の静けさにそのまま溶けていた。

尻尾が足首に触れたままで、
ターレスの気配だけがそこに残っていた。

私は静かに尻尾をほどき、
ベッドを抜け出した。

廊下に出ると、
機械の低い音が少しだけはっきり聞こえた。

冷えた水をひと口飲んで、
そのまま静かに部屋へ戻る。

ドアを閉めた瞬間、
音がふっと小さくなる。
部屋の空気がまた深い静けさに戻る。

ターレスに背を向けて、
ベッドにそっと潜り込む。

体勢を整えた瞬間、
足に何かが触れた。

ゆっくり、
ためらいなく、
私の脚をなぞるように上がってくる。

ターレスの尻尾だった。

その感触に、小さく息を呑んだ。
予想していなかった動きに、
意識がそちらへ引き寄せられる。

太もものあたりで、
尻尾はゆるく巻きついた。

まるで、
私が戻ってくるのを
静かに待っていたかのように。

ターレスは眠ったまま。
寝息は深く、変わらない。

尻尾だけが、
私の帰りを確かめるように動いていた。

驚きは一瞬だけで、
ターレスが無意識でしていることだとすぐにわかる。

深く考えず、
そのまま目を閉じた。

太ももに巻きついた尻尾の温度と、
小さくなった機械音と、
ターレスの寝息。

その三つだけが、
静かに夜を満たしていた。

私はゆっくりと、
眠りに戻っていった。