嘘と慣れと孤独の先に
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「いらないよ、偽物なら。——あの時俺がおまえの偽物の彼氏になってたらどうなってたかって、おまえ言ったよな。」
確かにタインは言った。深い意味なんてなかった。たとえ偽物でも、サラワットの彼氏になっていたらきっと凄く騒がれて、タインの人生の歯車のどこかが、少しだけ組み変わっていたかもしれない、とそんな事をふと思い、なんだか訳もなく可笑しくなっただけだった。
「どうにもならないよ。どうにもならないから、俺はうんとは言わなかったんだ。」
それはどう言う意味だろう。つまりサラワットは、どうにかなって欲しかったと、そう言っているように聞こえる。
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もしもあの時、偽の彼氏になっていなかったら……そんな二人が大学卒業後に再会するところから始まる、狡くて未熟な大人達のお話です。
Series
- Part 1 of 嘘と慣れと孤独の先に
- Language:
- 日本語
- Words:
- 24,591
- Chapters:
- 1/1
- Kudos:
- 3
- Hits:
- 107
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Summary
・Ctrl+S-S
本編「嘘と慣れと孤独の先に」の直後、Ctrl+Sのメンバーによる打ち上げ会。・たったそれだけの事実
・たったの五十バーツ
前日譚となる大学時代の短編、サラワット視点とタイン視点。Series
- Part 2 of 嘘と慣れと孤独の先に
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Summary
「俺のために何かをやめないで。でも、嫌だ。」
「うん、わかった。おまえが嫌だってこと、わかったよ。」
サラワットにとってタインを愛する事はどう転んでも苦しい。思いが通じ合って和らぐ苦しさもあれば、そうではない苦しさも、通じ合ったからこそ尚募る苦しさもある。それは共に生きるのであれば苦しさのまま見つめていくしかない。
「……何話してたか、わかったから、ちょっとだけ嫌じゃなくなった。」
嫌な事はきっと嫌なままなのだろう、でもきっとそのちょっとだけが大切なのだ。Series
- Part 3 of 嘘と慣れと孤独の先に
- Language:
- 日本語
- Words:
- 12,554
- Chapters:
- 1/1
- Kudos:
- 1
- Hits:
- 42
