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Naughty Naughty

Summary:

 買い物袋から取り出した、買った覚えの無いお菓子の箱を、五歳の息子に見せて首を傾げる。息子のパーンは小さな手でシャツの裾をぎゅっと掴み、私と目を合わせようとしない。

それは粗末なプラスチックの車のおもちゃがランダムでついてくるチョコレート菓子で、今日もスーパーでばったり会って話し込んでしまった、お隣に住むジンダパットさんちのルイの、パーンと同い年の息子のパットが、昨日も一昨日もうちに持って来て、パーンと二人で熱心に遊んでいたのと同じものだ。

Notes:

幼馴染の世界線で、5回親に悪さが見つかり、最後に自分達から親に大事な事を伝えるPatPranの成長記、5+1小説です。
全編通じてDissaya視点です。DissayaとMingの間に確執は無く、二人もまた幼馴染という設定です。Pat母とPran父の名前を捏造しています。

Pixivにも掲載しています。

(See the end of the work for more notes.)

Chapter 1: 車のおもちゃ 五歳

Chapter Text

 買い物袋から取り出した、買った覚えの無いお菓子の箱を、五歳の息子に見せて首を傾げる。息子のパーンは小さな手でシャツの裾をぎゅっと掴み、私と目を合わせようとしない。

 それは粗末なプラスチックの車のおもちゃがランダムでついてくるチョコレート菓子で、今日もスーパーでばったり会って話し込んでしまった、お隣に住むジンダパットさんちのルイの、パーンと同い年の息子のパットが、昨日も一昨日もうちに持って来て、パーンと二人で熱心に遊んでいたのと同じものだ。

「パットは本当に油断がならないの、気がつけば買い物かごにおもちゃが入ってるんだから。」

 足に巻き付いて愚図るパットの一つ下の妹のパーをあやしつつ、そう言ってため息をつくルイと話し込みながら、目の届かないところには行かないようにとだけ言いつけて、これ幸いとパーンとパットを二人で遊ばせておいた隙に、他でもない私がまんまとやられていた。

「こっそり入れたって母さんはちゃんとわかるの。パットの母さんマーだってわかってるの。欲しい物があるならちゃんと言いなさい。パーンがちゃんと言えたら、いつもじゃないけれど買えるときは買ってあげるから。」

 一丁前に下唇を突き出してしょげる幼い息子のその表情が、嫌になるほど自分そっくりでかわいくて笑ってしまう。

「パットと一緒に車で遊びたかったんでしょう?」

 そう聞けば、下唇は突き出たままでパーンは素直に小さく頷く。

「次からはちゃんと言える?」

 今度はもっとはっきりと頷いたので、それに免じてお菓子の箱を渡してやると、とうとう下唇が引っ込んだ。

「パットと遊んでらっしゃい。」

 パーンのまあるい頬にえくぼが浮かぶ。そしてシャツの裾を離した小さな手でお菓子の箱を掴むと、一目散にリビングに駆けていく。

 眠たくて愚図るパー一人でも大変なのに、パットまでもがパーンともっと遊びたいとごね始めて途方にくれていたルイに私から申し出て、スーパーからそのまま預かって一緒に帰って来たパットが、その小さな両手に車のおもちゃを握りしめ、先程からリビングで今か今かとパーンを待っている。